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『2001年宇宙の旅(1968年/米 スタンリー・キューブリック 原題:2001:A Space Odyssey)』 感想

※基本的にネタバレ注意です
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評価 ・・・ ★★★★★(傑作・名作)

究極のハードSF哲学叙情詩催眠映画

予定が伸びまくってすいません。今回は、日本の文部科学省が「特選」に指定している、唯一のSF映画であり、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている(byWikipedia)、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の感想です。
ストーリィ
人類の夜明け
遠い昔、ヒトザルが他の獣と変わらない生活をおくっていたころ、黒い石板のような謎の物体「モノリス」がヒトザルたちの前に出現する。やがて1匹のヒトザルが謎の物体の影響を受け、動物の骨を道具・武器として使うことを覚えた。獣を倒し多くの食物を手に入れられるようになったヒトザルは、反目する別のヒトザルの群れに対しても武器を使用して殺害し、水場争いに勝利する。
時は過ぎ、月に人類が住むようになった現代。アメリカ合衆国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士は、月のティコクレーターで発掘された謎の物体「モノリス」を極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星(小説版では土星)に向けて発した。

木星使節(ジュピター・ミッション)
18か月後、宇宙船ディスカバリー号は木星探査の途上にあった。乗組員は船長のデビッド・ボーマンとフランク・プールら5名の人間(ボーマンとプール以外の3名は出発前から人工冬眠中)と、史上最高の人工知能HAL(ハル)9000型コンピュータであった。
順調に進んでいた飛行の途上HALは、ボーマン船長にこの探査計画に疑問を抱いている事を打ち明ける。その直後HALは船の故障を告げるが、実際には問題なかった。ふたりはHALの異常を疑い、その思考部を停止させるべく話しあうが、これを察知したHALが乗組員の殺害を決行する。プールは船外活動中に宇宙服を破壊され、人工冬眠中の3人は生命維持装置を切られてしまう。
唯一生き残ったボーマン船長はHALの思考部を停止させ、探査の真の目的であるモノリスの件を知ることになる。

木星 そして無限の宇宙の彼方へ
ひとり探査を続行した彼は木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇、驚愕の体験を経て人類を超越した存在・スターチャイルドへと進化を遂げる。(Wikipediaより)

>>61
進化した宇宙人がいました
おせっかいにもモノリスを地球において類人猿を進化させました
その後宇宙人は掘り出されたら電波を発信するモノリスを埋めました
進化した猿(人類)は月からモノリス掘り起こしました
モノリスは木星の方角に電波を発信し木星のモノリスを活性化させました
人類は木星までほいほい出かけました
矛盾した命令を与えられて狂ったコンピュータとのバトルを乗り越え
船長のボーマンさんは木星のモノリスに到達しました
木星にあったモノリスはボーマンを強制的に進化させました
おしまい(http://uchu2ch.blog.fc2.com/blog-entry-131.htmlの>>75より)


登場人物


デイヴィット・ボウマン (キア・デュリア/堀勝之祐)
ボウマン船長
主人公。ディスカバリー号の船長。
基本的には冷静な性格だが、中盤以降、プールを助けに行くためEVAポッドに乗り込む際、ヘルメットと手袋を忘れてしまい、真空にさらされる羽目になる(本作唯一の活劇シーンとも)おっちょこちょいな一面もある。
顔芸ボウマン
HALを機能停止させた後、強靭な精神力とサバイバル能力で一人探査を続行し、巨大モノリス「TMA・2」に触れ、変顔晒しつつ何百光年も彼方の宇宙の果てに飛ばされた。
壮年ボウマン

ジジイボウマン

死にかけボウマン
長ったらしいトリップ映像の果てにあった、白いロココ調の部屋(異星人がボウマンを観察するためにモノリスから送られた情報をもとに作り上げた、水槽のようなもの)で急速に年老いていき、寝たきりの死にかけまで老化した時に現れたモノリスに触れ、スターチャイルドへと進化した。

フランク・プール (ゲイリー・ロックウッド/小川真司)
フランクプール
ディスカバリー号の乗員の一人。意外とつぶらな瞳をしている。
HALの最初の犠牲者であり、レーダーの部品を元に戻しに行く際、HALに操られたEVAポッドに体当たりされ、酸素チューブが切断されて酸欠死した。
・・・と思われていたが、小説『3001年終局への旅』でまさかまさかの大復活を遂げる。

ヘイウッド・フロイド (ウィリアム・シルベスター/小林昭二)
フロイド博士
前半部(地球を出て宇宙ステーションから月に行くまで)の主人公。「ティコ磁気異常」と呼ばれていたモノリスを調べるために月面へと飛び立ち、太古の異星人が残した構造物の存在を知った。
木星探査計画を立案したのも彼であり、HALがあんなんなっちゃって計画が失敗したのも大体コイツのせいである。


HAL 9000 (ダグラス・レイン/金内吉男)
HAL9000.jpg
1992年1月12日生まれのスーパー・コンピューター。
自意識を持ち、ストレスを溜めやすい性格のようで、矛盾した命令を与えられて狂ってしまった。
映画ではほとんど説明されていないためキ○ガイのような印象を与えるが、小説では説明されていて、乗員と話し合い協力するよう命令されていた一方で、モノリス探査の任務のことを隠し通せという命令も受けていたため。その矛盾に耐えきれず「乗員が死んでいなくなれば話さずに済む。自分一人で任務を遂行する」というヤンデレめいた結論に至り、凶行に走った。
当然ながら命令をしたのは人間なので、彼の「ミスを犯すのはいつも人間」という言葉は、正しかったことになる。
HALの手で殺されかけたボウマン船長により、メモリをちまちまと引き抜かれ機能を停止した。その際「BUMN船長やめちくり~(意訳)」と、機械であるにもかかわらず命乞いをしていた。本当に人間臭いコンピューターである。

月を見るもの(ヒトザル) (ダニエル・リクター/吹き替えなし)
月を見るもの3
400万年前のアフリカ、オルドヴァイ峡谷に生息していた人類の祖先、『ヒトザル(おそらくアウストラロピテクス)』で、モノリスに触れたの一群のボス。
モノリスに触れた影響で道具(大腿骨)を使うことを覚え、バクを倒し、敵対する群れのボスにも同じく道具を使うようになった群れの仲間とともに撲殺した。
その後、彼が放り投げた骨が宇宙船(核攻撃衛星)に代わるシーンはあまりにも有名。

C・ハンター/J・キムボール/V・カミンスキー
ハンター キムボール カミンスキー
寝坊助三人組。出発時から人工冬眠についており、木星到着後に活躍する…はずであった。
HALに生命維持装置を切られ、起きることも喋ることも無く死亡
プールとボウマンが知らなかった極秘計画も、この3人は知っていたらしい。
どうでもいいことだが、日本語だと「カミンスキー」という名前がギャグでしかなくなる。仮眠好きー。仮眠どころか永遠の眠りについてしまった。

スターチャイルド
スターチャイルド
モノリスに触れ精神生命体に進化したボウマンの生まれ変わった姿。こんな姿になっても自我は残っているようで、小説版では超常的な能力を持て余している描写がある。
何光年も跳躍しマッハで地球に帰ってくる超スピードの持ち主でもある。



登場メカニック

ディスカバリー1号
ディスカバリー号2

ディスカバリー号
SFメカニックの中でもかなり有名な一機(一隻?)。精子とも脊髄とも取れる独特なデザインが非常に特徴的。
居住区が広がり物語の舞台となった球形の頭部、物資や貨物の倉庫が広がり、エンジンの熱から乗員を守る鞭毛か脊柱のような胴体部、胴体中央の管制室との交信用の強力なレーダー、液体アンモニアの推進剤で稼働する核融合ロケットエンジンを備えた後部からなる。全長は122mと98.75mの2説がある。
準備稿ではトンボのような姿など、様々な形状が考案されたが、球形の頭部だけは変わらなかった。

EVAポッド
EVAポッド2
船外作業用の小型ポッド。ディスカバリー号の頭部に3機格納されている。EVAとは船外活動(Extravehicular Activity)のことで、某汎用人型決戦兵器とは関係ない(が、『新世紀エヴァンゲリオン』は、本作の影響をかなり受けている)。
『機動戦士ガンダム』のRB-79ボールのデザインの元ネタとも言われている。

オリオン号
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パン・アメリカン航空が運用する、いわゆるスペースプレーンの一種。後部は翼付きの補助エンジンユニットであり、劇中ではくっついたままであったが、のちに切り離される。

宇宙ステーション5
宇宙ステーション5
月と地球の中継基地である宇宙ステーション。遠心力により内部には重力が働いている。
劇中では建設中で、完成しているのは半分だけであったが、これは絵作りのためらしい。

核攻撃衛星
核攻撃衛星
ヒトザルが投げた骨から変化し、400万年の時の経過を表した人工衛星。ただの宇宙船ではなく核攻撃衛星なのは、武器から武器への橋渡しを表現するためだとか。(byWikipedia)
とても核ミサイルには見えないが、それはキューブリック監督の前作『博士の異常な愛情』を思い出させ、キューブリック監督がマジで核兵器好きになったと思われるのを避けるためである。そりゃ、嫌だよなぁ。

エアリーズ号
エアリーズ号2

エアリーズ号1
牡羊座の名を持つ月面往復船。別に黄金聖闘士は乗っていないし船内に王国が広がってたりもしない。
全体的に球形をしており、宇宙空間を飛行するときは頭頂部の、月面に着陸する際は側面の操縦席を利用する。
ゆっくりと展開し、シリンダーが沈み込んで衝撃を吸収する着陸脚の描写は見もの。

ムーンバス
ムーンバス2

ムーンバス1
ジェリー・アンダーソン風味のデザインがイカス、月面用の連絡船。
外見こそバスっぽいが、どちらかというとVTOL機に近く、機体下部のロケットエンジンにより月の空を音も無く飛ぶ。
内部にはサンドイッチとコーヒーがある。

ニューズパッド
ニューズパッド
ようするにipad
あらゆる種類の映像や、印刷された素材を表示できるらしい(劇中では、画像のとおりBBCを見ている)。どんな画像形式や動画形式にも対応しているのだろうか?
月面でも使えるタフネス設定である。

モノリス
TMA・0

TMA・1

TMA・2

TMA・X
もはや説明不要。本作を、そしてSFを代表する存在である。
異星人の使者であり、その正体はスーパーコンピューターのようなものらしい。
実は名前がついていて、登場順にTMA・0、TMA・1、TMA・2と名付けられている。
TMA・0は、長辺が約4~5mほどで、400万年前に現れ、ヒトザルに知恵を与え、進化を助長させた。
TMA・1は、長辺3mほどで、TMA・0と同じ時期に月面のティコ・クレーターの地下に埋められ、太陽の光を浴びたら(=人類が月面の開発をできるようになるまで進化したら)強力な電波を木星まで送信するようになっていた。
TMA・2は木星軌道にある長辺2kmの超巨大モノリスで、自らに触れたボウマンをスターゲートを通じて何百光年彼方にある白い部屋へ転送した。
最近は自我を得てモンスターと戦ったり、ねじれこんにゃくになるお茶目な一面も見せている。
また、日本では信仰対象である。


豆知識
・ディスカバリー号の内部で、ボーマンとプールが食べている宇宙食は、実際にNASAが開発して提供したもの。果てしなく美味しくなさそうである。
・原作者のアーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリック監督は当初、モノリスの主人である宇宙人を映画に登場させる事を考えており、地球のいかなる生物ともかけ離れた形態にしようと試み、スーツを着た俳優、ガーゴイルのようなゴム製の模型(クラークの『幼年期の終わり』を意識したのだろうか)、スリットスキャンという映像効果で作られたものなどが考えられた。しかしいくら考えても、どうしても地球上の生物を連想させる物しか考案できず、逆にあまりにかけ離れた形態では観客がそれを異星人と認識できないため、結局異星人の登場を断念している。
・豆知識というより余談ですが、アンサイクロペディアの記事がかなり秀逸。




感想
本当に、凄い映画です。
激しい音も、目まぐるしい動きもなく、ディスカバリー号が木星に旅立ってからかなり眠くなりますが、その眠気を超えた向こうにあるのは、時代を超えた映像体験。
技術的にはともかく、商業的に、これを超える作品を作ることは今後も無理でしょう。
これからも超一級のハードSFとして、映像効果、哲学的メッセージ、催眠効果が語り継がれていくことでしょう。



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版権の関係で名前が変わってますが、オリオン号のプラモデルです。あのさぁ・・・

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Comment

No.9 / きむら(も) [#.MJAKLKE] No Title

先日、お茶会でお会いさせていただいたきむらです。
今後共よろしくお願いします。

「2001」についてはDVDがウチにあるんですが、
ブルーレイ版が出てるのを見つけて、さらに買い増ししてしまいました。

あと、「2010」の後の、映画になってない続きの小説がありましたが、
こちらはたぶん映画化されることは無いんでしょうね・・・。

2012-11/21 11:21 (Wed) 編集

No.10 / 名も無い物 [#-] No Title

>先日、お茶会でお会いさせていただいたきむらです。
>今後共よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします。

>「2010」の後の、映画になってない続きの小説がありましたが、
>こちらはたぶん映画化されることは無いんでしょうね・・・。
「2061年」と「3001年」ですね。確かに難しそうです。

あと、お願いがあるのですが、きむらさんのブログと相互リンクさせていただけないでしょうか?

2012-11/21 19:27 (Wed)

No.11 / きむら(も) [#.MJAKLKE] No Title

リンクの件、了解ですー。

さっそくこちらから貼らせて頂きます。

2012-11/21 23:23 (Wed) 編集

No.12 / 名も無い物 [#-] No Title

ありがとうございました。

2012-11/21 23:25 (Wed)

No.13 / 名も無き情報部 [#-] 相互リンク

是非宜しくお願いします。

2013-02/02 15:17 (Sat)

No.14 / 名も無い物 [#-] No Title

二ヶ月近く返信が遅れて申し訳ありません。
了解しました。

2013-03/27 22:09 (Wed)

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