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アメリカ版ゴジラの系譜

5月16日(日本では夏休みを狙った東宝のほんとひでな判断により7月25日)の新ハリウッド版『ゴジラ』の公開まであと2ヶ月(今のネット社会ではアメリカで公開された時点でネタバレが入ってくるので日本でも公開されたも同然でしょう)まで迫ってきましたが、実はこれ以前、エメリッヒの98年版以外にも、アメリカでゴジラを制作するという計画があったのです。今回はそのアメリカ版ゴジラのデザインがどのように移り変わっていったかを書いてみようと思います。
(使用している画像に問題点があると感じた方はコメントください。連絡があった場合、画像の掲載を取りやめます)
まずはアメリカ版ゴジラがどの様な経過をたどったかを表すコピペを貼っておきます。今日からちょうど1年前に投稿されたようですね。

524:アメリカ版ゴジラの話 1/2:2013/03/16(土) 22:38:45.12
個人的にはアメリカ版ゴジラのいきさつが後味悪いというか・・・

知っている人は知っているとおもうが、
元々80年代にゴジラのリメイク企画はアメリカで上がっていた。
監督は13日の金曜日のスティーブン・マイナー
シナリオは怪獣ゴルゴのようで子供ゴジラの死体を求めてアメリカに上陸した親ゴジラが
サンフランシスコで大暴れするという内容だった
また、当時のアメリカらしくソビエトのスパイとの陰謀劇がもられている映画であり
通報兵器では殺せなかったゴジラは
最後はソビエトの開発した特殊なミサイルで死ぬという内容だった。

しかし、ゴジラ映画オタクのマイナーとデザイン担当のウィリアム・スタウトがいがみあった。
スタウトのデザインしたゴジラはまんまT-REXだったのだ、
これにはスティーブ・マイナーは
「こんなもん!ただのティラノサウルスだろーが!!」と憤慨
映画自体も、資金も集まらず企画倒れしてしまった。
その後スティーブ・マイナーはヒット作に恵まれず
監督としてももはやかつての人となり、テレビ業界の人間となってしまった。

そして、時代は移り変わって90年代、平成VSシリーズが当時の子供を騒がせていたが
ゴジラのリメイクはシークレット扱いで続けられていた。

監督にまず第一指名されたのはスティーブン・スピルバーグ。
当時若手映画監督のトップだったスピルバーグはゴジラのリメイク企画を聞くや否や
「オリジナルのゴジラへの愛が強すぎるので無理」と断った。

その後、ジェームズ・キャメロンなんかにも話がいったが
彼もスピルバーグと同様の理由でNOといった。
さらにはロボコップのポール・バーホーベンに話がいったが、
彼は悩みつつも首を横にふった。
だが彼は代わりに友人のヤン・デボンを紹介した。
当時、スピードで好評を得ていたデボンは首を縦にふった。

525:アメリカ版ゴジラの話 2/2:2013/03/16(土) 22:53:17.54
デボンは勉強熱心だった、日本版ゴジラへの敬意を忘れず
「ゴジラvsメカゴジラ」の撮影現場にも顔を出し
ゴジラの演出について勉強をするほどだった。

映画の内容はは事細かに書けば長くなるので割合して語るが
古代人が宇宙人の送り出す宇宙怪獣グリフォンへの対抗措置として
恐竜のDNAをベースにして生み出したゴジラが蘇りグリフォンと激闘するというものだった。

グリフォンの到来を知り蘇ったゴジラはロサンゼルスで暴れ、
ゴジラを眠らせるために使われる羊水を使いゴジラを捕獲
しかしグリフォンは地球に飛来しアメリカを破壊しつくす、
科学者グループはゴジラを蘇らせるが
羊水の入ったタンクを首に巻いてるゴジラは力を出せない。

そこでミサイルを使いタンクは破壊、
ついに本領を発揮したゴジラ(設定上グリフォンより強い)は
グリフォンをバラバラに引き裂き殺すという物でゴリゴリの怪獣バトル映画だった。
・・だが、資金繰りがおもうようにいかず、ついにデボンは映画を捨て
スピルバーグに拾われキャスト・スタッフとともにツイスターを撮った。

その後ID4を大ヒットさせていたローランド・エメリッヒに話がいった。
エメリッヒはゴジラに興味がなく、4回も断りをいれたが
しかたなく動き出し映画史上に残るやっつけ仕事をやってしまった。
結局、映画は大失敗。
デボンもマイナーもその後映画業界に名を示すような映画を撮ることができず、
エメリッヒは嫌々引き受けた仕事で大ポカをかまし恥を晒し
皆が皆損をすることになってしまったのだった・・・。

526 :本当にあった怖い名無し:2013/03/16(土) 22:59:44.67
最後に補足になるが
その後東宝はエメリッヒ版ゴジラに対抗してゴジラ2000ミレニアムを撮るが・・・
映画の内容は何というか難解で平成VSシリーズのファンだった子供たちを
非常に困惑させるような出来だった。

その後もミレニアムゴジラシリーズを作るが、
大怪獣総攻撃を除きヒットには恵まれなかった。
結局、ゴジラというコンテンツ自体に
トドメを刺してしまったことになってしまったのかもしれない。

今度映画化するゴジラもプロデューサーの問題でもめているが
撮影は開始されるらしく今度こそは安心していいだろう。
訴訟問題が悪化しなければ。

528 :本当にあった怖い名無し:2013/03/16(土) 23:09:43.32
アメリカ版ゴジラってそんないきさつがあったのか…
映画業界も後味悪い話多そうだね

529 :本当にあった怖い名無し:2013/03/16(土) 23:19:47.95
>>528
ちなみに80年代にあったゴジラは
「メンインブラック」シリーズで多くの着ぐるみを作りだしたリック・ベイカー

デボン版ゴジラはジュラシックパークのスタン・ウィンストンのアニマトロニクスが活躍するはずだった
両者ともにゴジラの大ファンで、ゴジラの企画に関われてすごく光栄だったけど実現できなかった。
そしてウィンストン氏の作ったゴジラは日本のデザインに忠実でありつつも
ハリウッド的アレンジができているデザインだった

・・・しかし日の目を見ることはなく、
ウィンストン製ゴジラもお蔵入りウィンストン氏も故人になってしまった。
両者ともに成功者だけど、ゴジラファンとして映画ファンとして
彼らのゴジラがみれなかったのが残念。

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・・・とまぁ、非常~に残念なことになってたようです。当然ながら企画ごとにゴジラのデザインが起こされ、コピペに書かれているようにその姿は三者三様(今度のを含めたら四者四様)です。今回はこれらのゴジラたちのデザインを比較していきます。
まずは各ゴジラごとの略称を決めておきます。
スティーブン・マイナー版→ティラノゴジ(コピペに書かれている通りの姿から。マイナーなのでそれ以外の略称も考えづらい)

ヤン・デ・ボン版→ロスゴジ(スタン・ウィンストン制作の模型がネットオークションに出品された時のタイトルが「Lost Godzilla」だったことから。「スタンゴジ」「ワニゴジ」等も考えたがこれが一番カッコいいと思う。)

ローランド・エメリッヒ版→エメゴジ(監督の名前から。略称は他にも「トラゴジ(制作会社のトライスターから)」、「ジラ(『ゴジラ FINAL WARS』での呼称から)」、「マグロ喰ってるやつ(同じく『ゴジラ FINAL WARS』のセリフから)」、「イグアナ(外見もだが、OPでイグアナの画像が流されるなど、設定面においてもイグアナの怪獣であることから)」、「GINO(英語で「ゴジラとは名ばかりなり」の意味)」等いっぱいあるがどれも蔑称ばかりなので一番中立的であろうこれにした)

ギャレス・エドワーズ版→レジェゴジ(制作会社から。他には「ギャレゴジ(監督の名前から)」「2014ゴジ(公開年から)」等があるが、Twitterではこの呼び方が一番多そうだったので。レジェンダリー制作の映画に『パシフィック・リム』があることも影響してるかも?)

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アメリカ版ゴジラのデザインを見る前に、まずは日本のゴジラを見ておきましょう。「ゴジラ」と一口に言ってもその姿形はいろいろと変化しているのですが、個人的に一番好きなvsシリーズ版ゴジラのデザインを見ていきます。(画像はバンダイのアクションフィギュアS.H.MonsterArts)
item_0000001598_01[1] item_0000001598_03[1] item_0000001598_06[1]
・姿勢は直立
・体表はケロイド状のヒダで覆われている
・頭頂部が盛り上がっている
・尾に節がある
・尾の先端が丸くなっている
・脚は踵行性。着ぐるみなのでしょうがない
・手指の数は4本、足指は作品によってまちまちだが3~4本
・背鰭は厚く、フラクタル状(コケたアニメではなく、幾何学の話)
・眼が極めて大きい。骨格を見ても眼窩はかなり大きい
・顔に眉のような盛り上がりがある
・口から放射熱線を吐く。大抵はチェレンコフ光をモチーフにした青白い色だが、白や赤など例外あり
・耳介をもつ(例外あり)
・親指が対向している(例外あり)
・体色は黒く、背鰭は白~灰色(例外あり)
・怪獣王らしく骨格の設定もある(2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』でデザインが起こされた)その骨格は哺乳類そのもの
・顔つきもよく見ると犬や猫などの食肉目に近い特徴を持っている
クッソイケメン
たまらなくかっこいい

最初の54年版をデザインしたのは渡辺明氏。それ以降多くの人物がデザインを手掛けていますが、基本的なところは殆ど変わってません。ゴジラ以降、数えきれないほどの怪獣が世に出ましたが、その中でも未だに輝きを失わないのは流石“怪獣の王”です。

・ティラノゴジ
3d04.jpg 3d05.jpg 3d03.jpg
3d10.jpg 3d11.jpg
・姿勢は直立。これは当時スーツでの撮影が考えられていたためで、他にもストップモーションやアニマトロニクスを使う予定だったようだ。デザイン画では前傾姿勢で描かれた絵もあった。
・脚は雛型モデルでは踵行性。これもスーツの都合だろう。デザイン画では趾行性にも見える。指の数は分り辛いが3本?
・頭部は極めて大きい
・頭頂部がなだらかになっている
・頭部の横幅が薄い
・尾に節があるが、先端が尖っている
・背鰭はフラクタル状
・体表はヒダというよりシワで覆われている
・腕は恐竜なデザインの割に大きめで、手指は4本
・こんなナリだが熱線は吐く。色は不明
・眼が小さい
・耳介は無い
・“眉”も無い
・体色は緑色で、背鰭は茶色~ベージュ
・対戦怪獣はなし。そのかわりゴジラの子供が登場する予定だったそうだが、デザインは全くの不明

個人的にはこれはねぇなぁ~という感じです。コピペにある通りもろに恐竜で、エメゴジよりひどいと思う。
デザインを担当したウィリアム・スタウト氏は恐竜画家として有名で、映画美術でも『バタリアン』『ジュラシック・パーク』『メン・イン・ブラック』『パンズ・ラビリンス』等のデザインを手掛けてます。
監督の(予定だった)スティーブン・マイナーは、アメリカ版ゴジラの監督として名前が挙がった人物の中では唯一のアメリカ人です(ヤン・デ・ボンはオランダ人、エメリッヒはドイツ人、ギャレス・エドワーズはイギリス人)

・ロスゴジ
g94a[1] g94c[1] g94b[1] godzilla-94.jpg

・姿勢は直立。撮影ではアニマトロニクスとスーツ、CGを使う予定でしたが、日本のゴジラへのオマージュもあると思います
・尾に節があるが、日本のそれと比べるとうっすらとしていてわかりづらい。また先端は尖っている
・口先が広がっていて、若干アヒル顔
・体表は鱗に覆われている
・歯が一部2列になっている
・背鰭は厚く、フラクタル状
・ちゃんと熱線を吐く。色は白
・頭頂部が盛り上がっている。これはアメリカ版ゴジラでは唯一
・腕が大きく、筋肉質。このゴツイ腕でグリフィンを引き裂く予定だった。手指は4本で対向している
・脚はわかりづらいが趾行性。指の数は接地しているのが4本、小さいものを含めると5本
・体色はグレーグリーン~ベージュ。これはかなり特徴的
・眼は小さく、瞳孔が縦長。ネコやワニのそれに近い
・“眉”がある
・耳介は無い
・鱗や眼、体色など全体的にワニに近い印象
・対戦怪獣はグリフィン。名前に反してガーゴイルそのものなデザインで、スタン・ウィンストンと一緒に写ってる画像を見ても分かる通りヘドラやデストロイアのように姿を変える予定だった。
Yz3hm.jpg probe-bat2.jpg probe-bat1.jpg 
デザインを担当したのは『遊星からの物体X』『ターミネーター』『プレデター』『ジュラシック・パーク(またか)』『アイアンマン』など多くの映画でデザインを務め、T-800やプレデターなどの名優を生み出してきたかの故スタン・ウィンストン!!このゴジラも、よく見ると爬虫類的な体表など、プレデターとの共通点もあり面白いです。
監督の(予定だった)ヤン・デ・ボンはもと撮影で、『ダイ・ハード1』『レッド・オクトーバーを追え!』『氷の微笑』などで撮影を担当してました。監督作としては『スピード(2も担当)』があるほか、製作ではかの(?)『リベリオン』にも関わってました。
デザインとは関係ない話ですが、ゴジラの設定がガメラ90年代3部作と酷似しているのは面白いですね。脚本が書かれた時期から全くの偶然とのことですが、日本とアメリカでほぼ同時期に書かれた話がここまで似ているのは運命的なものを感じます。
ちなみに、一時期Twitter上でロスゴジがレジェゴジだというデマが流れていました。レジェゴジも嫌いではないですが、動くロスゴジも見てみたいですね。

・エメゴジ
godzilla-review-1998-2[1] Be9YORVCQAEWZEf[1] BihWMuVCYAAsqxq[1]
・姿勢は前傾。エメゴジの評判を下げる一因でもあるが、CGのイメージが強いエメゴジにもスーツやアニマトロニクスは使われており、ミニチュアも使用していた。ただしエメリッヒはミニチュアがあまり好みでなかったようで、使われたシーンは少ない
・胸から肩、腕にかけては人間に近い。イグアナな体からそこだけが浮いており、正直不気味である。指の数は4本で、対向している
・前肢は比較的長く、地底などの狭い空間では四足歩行を行う。なので余計にイグアナ感が・・・。
・脚は趾行性。指の数は接地しているのが3本、小さいものを含めると4本
・頭部はやや大きい
・下顎が極めて厚い
・頭頂部がなだらか。イグアナなのでしょうがない
・喉の下に垂れ幕がある。これもイグアナの特徴
・首が太い
・尾に節は無く、先端が尖っている
・体色は灰色で、背鰭は青い
・背鰭は薄く、三角状
・体表は鱗で覆われている
・熱線を吐かない。一応、燃えている車に息を吹きかける描写があるが・・・ひょっとこじゃないんだから
・耳介は無い
・“眉”も無い
・対戦怪獣はなし。この映画のスタッフは「エメゴジは実質『原子怪獣現わる』のリメイクだ(意訳)」と語っていた。それも原因?
・眼が小さく、黄色をしていて瞳が非常に目立ちにくい(幼体ははっきりと瞳孔を確認できる)。個人的には『ウルトラマンティガ』に登場したシルバゴンに似ているように思う
89d46cb5.jpg
世界中から批判を食らったエメゴジですが、個人的には「アメリカ産のイグアナ怪獣」として見れば見るべきところはあると思います。ゴジラとしては落第点ですが。
そんなエメゴジのデザインを担当したのはパトリック・タトプロス。wikipedia曰く「中途半端にアレンジを加えるとオリジナルに失礼だと考え、全く新しいものにした」という鉄人28号FXと同じ理由でデザインされました。他の映画では『アンダーワールド』『リディック』『ヴァン・ヘルシング』『アイ,ロボット』『サイレントヒル(06年版)』等のデザインを手掛けたほか、あの『バトルフィールド・アース』でもデザインをやってました。・・・つくづく運のない人だ。監督作にはアンダーワールドシリーズの3作目、『アンダーワールド ビギンズ』があります。
また、その名前は主人公に使われましたが、変と言われたり間違われたりとwikipedia曰く「失礼千万な」扱いでした。
監督のローランド・エメリッヒは説明不要でしょう、マイケル・ベイと並ぶディザスター系有名監督です。最近では『ホワイトハウス・ダウン』を作ったほか、『インデペンデンス・デイ2』が控えています。

・レジェゴジ
68dcc844515821fca8ac500a4cca005d.jpg Godzillaなのに小さい 99a0813f.jpg 無題
・姿勢は直立。エメゴジの反省と、モーションキャプチャーを使ったCGで描かれるからだと思われます。ちなみに中の人(モーションアクター)は『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや『キング・コング(05年版)』のコングを演じたアンディ・サーキス。一人の俳優がゴジラとキングコングの双方を演じるのは中島春雄氏に続いて史上二例目。
・腕は日本のゴジラとあまり変わらない。手指の数も同じ4本で、対向しているのも共通
・脚は踵行性。象や竜脚類のようになっており、レジェゴジの大きな特徴。足指の数は4本
・頭頂部はなだらか
・首が太い
・尾に節は無く、先端は尖っている
・体表は鱗に覆われている
・背鰭は薄く、棘状
・体色は皮膚・背鰭ともに黒。胸部から腹部にかけては茶色くなっている
・放射熱線を吐く。色は青で、ちゃんと背鰭も光る
・眼は小さく、どこか遠い目つきをしている
・“眉”があり、彫りが深くなっている
・耳介は無い
・口先が少し広がっている
・下顎がやや厚い
・全体的におっさんくさい顔つきをしている
・対戦怪獣は「“MUTO”」。読みは不明。ゴジラの太古からの宿敵で、ヘドラやデストロイア、そして先のグリフィンのように姿を変える怪獣で、小型のクモとカマキリのあいのこのような外見のもの、ゴジラと同サイズにまで巨大化し、4本の腕と2本の脚をもつもの、飛行タイプ、また詳細は不明だがムカデかクマムシのような怪獣(下の画像、一番右)もいるようだが、ティーザー予告篇でゴジラにやられた死体として出演という『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のカメーバみたいな扱いである
i=http253A252F252Fpds_exblog_jp252Fpds252F1252F201310252F14252F91252Fb0007491_2155251.jpg MUTO[1] kaiju-muto.jpg
デザインを担当したのが誰なのかは現時点では不明。ウェタ・ワークショップという会社(?)が担当したようで、デザインには約1年かかったったそうです。そのおかげか日本のスタンダートなゴジラに忠実ながらも、なだらかな頭部や厚い下顎、鱗に覆われた皮膚などエメゴジっぽいところも入っているナイスなデザインになってると思います。
監督のギャレス・エドワーズは『モンスターズ/地球外生命体』一本のみでゴジラの監督に大抜擢されたシンデレラボーイです。『モンスターズ/地球外生命体』はわずか5000万円、低予算で知られる90年代ガメラ3部作より少ない予算で本格的なSF映画を作ったということで評価されてます。
脚本は二転三転したのですが、最終的な手直しをしたフランク・ダラボンはスティーヴン・キング原作の『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』『ミスト』の映画版の監督・脚本を務めました。特に『ミスト』のラストは原作とは異なるのですが、キングはダラボンの結末を絶賛したそうです。私も初見時には唖然としてしばらく動けなかったですよ。

・総括
まず、アメリカ版ゴジラのデザインに共通していることは

・耳介が無い
・尻尾の先端が尖っている
・眼が小さい

というのが挙げられます。上の二つは、アメリカではゴジラは爬虫類的なものとして捉えられてるということでしょうね。日本のゴジラは哺乳類的なところがあります。4体中3体が鱗に覆われた皮膚を持っているのも爬虫類的です。
下の一つは、日本とアメリカの怪獣のキャラクター性の違いでしょうね。眼が小さいと表情がわかりづらく、感情移入がしにくいです。『パシフィック・リム』に登場した怪獣たちも、眼は小さかったです。なので結果的に悪役性が高まっていました(まぁ、パシフィック・リムの怪獣たちの設定はもろに『ウルトラマンA』の超獣なわけですが)

・おまけ
ティム・バートンの『フランケンウィニー』には、主人公ヴィクターのクラスメイト、トシアキが亀の死体を蘇らせたという設定でガメラそっくりの怪獣が登場します。一応生前の名前は“シェリー”で、怪獣化した後は“turtle monster”と呼ばれるようですが、どう見てもガメラ。
frankenweenie-display-turtle.jpg frankenwturt.jpg Turtlemonster.png
・亀なのに口に歯がある。普通の亀の口は嘴になってますから、ここからもティム・バートン監督がガメラを意識しているのは確定的に明らか
・甲羅は鱗のように重なり合う甲板が3列あり、淵を囲むように甲板がぐるっと取り囲んでいる。この構造は90年代ガメラ3部作に登場したガメラに近い
・手足が細く、眼が大きいが、これはストップモーション・アニメなのでディフォルメされているから
・腹甲は小さく、ワニガメに近い
ちなみに、ティム・バートンは90年代のアメリカ版ゴジラの時に一度話が行ってたそうです。ただ、ゴジラはともかくガメラのハリウッドリメイクは難しいそうで、アメリカでは“亀の怪獣”というだけでギャグになってしまうそうです。『ミュータントタートルズ』の存在も考えると、今後も難しいでしょう。
2015年にガメラが50周年を迎えるので、角川からもう一度ガメラを制作する企画があるそうですが、『大魔神カノン』のこともありますし、どうあがいても90年代3部作と比較されてしまいますし超えるのは難しいと思うのですが、大丈夫なのか、不安です。

追記(3/17)、ヤン・デ・ボン版ゴジラのデザインがロスゴジに決まる前、リチャード・デルガドなる人物がデザインしたゴジラが存在した。このゴジラ(デルゴジ?)は初期にデザインされたからか雛型モデルすら無くデザイン画のみが存在していた。のちにボブ・バギーなる人物の原型により“デルガドサウルス”の名でガレージキット化されたようだ(下、一番右)
全体的にエメゴジとロスゴジを足して2で割ったような感じの外見で、このころからワニの意匠があったことが伺える。特徴としては尾にある一列の棘がある。
Delgadosaurus.jpg Delgadosaurus2.jpg Delgadosaurus3.jpg デルガドザウルス(リチャード・デルガド版ゴジラ)2


・さいごに
なにはともあれ、毎週やってる特撮が戦隊とライダーしか無い特撮冬の時代にゴジラやガメラの新作が作られるというのは喜ばしいことです。5月16日の公開日まで、死ねませんね。


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Comment

No.15 / 通りすがり [#-] ヤンデボン版見たかったですね。

このヤン・デ・ボン版のゴジラ、あのエメリッヒのイグアナ+エイリアン÷2みたいなあんなゴジラ見せられる位なら、これ見たかったですね。
なんかかなり、「ジュラシック・パーク」のティラノサウルスとかに近いゴジラですね。水平姿勢、T-レックスのそれに近い顔や尾、足も千鳥足ですし…
実在の生物らしいリアルさを感じるゴジラですよね。今度の最新ゴジラは、なんか東宝のゴジラとそう変わらないデザインで、足は象みたいな足、体もメタボみたいに太いと一部では不評みたいで… エメゴジのデザインがアレだったんで、今度は日本のゴジラとそう変わらないデザインにしようという事でこういうデザインにしたんでしょうけど、…私は従来の日本ゴジラとそう変わらないゴシラというのはどうもね… せっかくハリウッド最新技術で作るんだから、もっと生物的リアリティを重視しても良かったような気がすると思うんですけどね。

2014-05/08 23:34 (Thu)

No.16 / 通りすがり [#-] したらばゴジラ掲示板

ところでサイト管理人様、URL欄のその掲示板、ぜひ一言二言何か書きに来て下さいませ。
お待ちしています。

2014-05/08 23:36 (Thu)

No.17 / 名も無い者 [#-] No Title

承認遅れてすみませんが、コメントありがとうございます。当ブログにコメントが来るのは1年と2か月ぶりです。
確かにレジェゴジはパッと見日本のとあまり変わりませんね。よく見ると小さく棘状の背鰭や平たい頭など違いもあるのですが、体色が黒いのも似た印象を与えてる原因ではないかと。その点ロスゴジは怪獣的なデザインと生物的リアルさがうまく調和してます。さすがスタン・ウィンストン。
したらばのゴジラ掲示板は2chのゴジラ系スレッドが荒れたからできたんですかね?在特会の会長もそうですが、ゴジラを政治利用する奴はショッキラスかメガヌロンの餌にでもなってほしいものですね。

2014-05/11 03:59 (Sun)

No.18 / jugj [#HcQ7rhfM]

はじめまして。
ニコニコ大百科のGodzillaに載ってますが、エメゴジは元々シリーズ化する予定だったそうです。また、エメリッヒ版があのような作風になった背景には、実は東宝側の責任がかなり大きく影響してたそうです。

2014-05/15 05:14 (Thu) 編集

No.19 / 名も無い者 [#-] No Title

コメントありがとうございます。
エメゴジにシリーズ化の予定があったのは知ってましたが、東宝側の責任というのは初耳ですね、気になります。

2014-05/16 00:12 (Fri)

No.20 / 9316 [#gsMT0mQM]

お返事ありがとうございます。
長くなってしまうのでお許しください。

やりたくなかったエメリッヒを強引に登板させ(エメリッヒは何度も断ったし、当時やりたいパニック映画が別にあった&事前に平成シリーズの作風を見て、自分じゃファンの好む様なものを作れないと言っていたとか)、また、エメリッヒがやりたがった作品の表現を色々禁止して、細かい注文でがんじがらめにしたり等々あって、最初はエメリッヒ側も東宝寄りのデザインや能力で進めていたけど我慢できなくなった。

そこで、初代ゴジラ「だけ」を見て、当時のスタッフと同じ立場・想いに立って考えて、それを違う表現とアプローチで活かそいとした結果、あえて大胆に方針を変えて東宝側に見せたら何と東宝側がそのままokしてしまった。

そして作品の責任をエメリッヒ側に押し付けたのでエメリッヒ側も「あれは原始怪獣現るのリメイクだ」などと挑発したとか… 。

随分と一方的に書いてしまったし、当時の資料がほぼ手に入らない状況なのでお示しもできませんが…。

2014-05/16 02:17 (Fri) 編集

No.21 / 名も無い者 [#-] No Title

エメリッヒが何度も断ったという話は聞いたことがありますが、そんな事情があったとは・・・
なんだか、いまだに叩かれ続けるエメリッヒがかわいそうに思えてきました・・・

2014-05/17 00:40 (Sat)

No.22 / 9316 [#hbWDlR3s]

ありがとうございます。
中々表に出てこない裏の事情に興味を持つと、今回のゴジラ復活も素直に楽しめなくなってしまうのが難点です(汗) エメゴジに合掌…

2014-05/17 20:58 (Sat) 編集

No.23 / 通りすがり [#-] No Title

その節はどうも。貴サイトに投稿してから、もう三ケ月経ってたんですね。
もう既にゴジラも公開されて、大好評のようですが… しかし個人的に言わせてもらうなら、今回のこの「ゴジラ」、少々“肩透かし”な出来でしたね。
『世界が滅ぶ、ゴジラが目覚める』なんていうから、さぞかしどんな魔王のように恐ろしいゴジラ、人類を恐怖と絶望のドン底に叩き込むような黙示録の破壊神のようなゴジラを期待していたんですけど… 結局人類の脅威だったのはゴジラの対戦怪獣のMUTOで、ゴジラはそれを撃退するまるでガメラのようなヒーロー怪獣スタンスで…
なんか、「恐怖」や「脅威」の“すり替え”ですね。前のローランド・エメリッヒ監督のゴジラも、ゴジラという怪獣の絶対無比の脅威じゃなしに、そのゴジラが無数に増殖していくのが脅威だというように、驚異の“質”をすり替えてましたし、こんかいのギャレス監督も、ゴジラそのものが脅威なんじゃなしに、その対戦怪獣の方を人類の脅威にすり替えてました。
第一作ゴジラみたいに、ゴジラというモンスターそのものが絶対の恐怖なのだという、そんな風にゴジラを描く事って難しいんでしょうかね!? もっと“恐怖の魔王”としてのゴジラを描いて欲しかったんですけど…

2014-08/04 22:40 (Mon)

No.24 / [#] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2014-08/04 23:04 (Mon)

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